どうも、英司です。 夏も終わり、涼しい日々が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。
いやぁ、今年の夏は本当に楽しかったです。以前こちらのブログでも触れましたが、夏の恒例行事となったプールパーティに始まり、海に行ったり、山に行ったり、川に行ったり、時には朝まで遊んだり(笑)…。
本当に楽しい夏でした。そんな夏の最後のビッグイベントとして、8月30日から9月2日の日程で海外旅行に行っていました。行き先は、ベトナムのホーチミンです。
実は海外旅行は3年ぶり。それまでは年に1回~2回のペースで行っていたのですが、だんだんと海外に降り立ったとき特有の感動を感じなくなって来ていたのと、国内でも行ったことがない所がたくさんあるのとで、ここ最近は国内旅行を楽しんでいました。
夏休みをズラして行ったホーチミン、率直に言ってものすごく楽しかったです。今回は、いつもと趣向を変えて、旅ブログを書いてみたいと思います。
なぜベトナム?
今回、なぜホーチミンかと言うと、単純に飛行機が安くで取れたからです。
もちろん、ベトナムはなんとなく興味のある国ではありましたが、世界的に有名な観光地が多いわけでもなく、ゲイクラブなどが盛り上がっているという情報もなかったため、積極的に旅行先として考えてはいませんでした。
しかし、2019年7月にベトナムのLCC、ベトジェットエアが成田へ就航。定期的に行っているセールでチケットが取れ、なんと片道3,000円でチケットをゲット!(燃油サーチャージ等は別)
夏休みの旅行先をまだ決めていなかったため、この機会に行ってみようと思い、今年の夏休みの旅行先はベトナムのホーチミンに決めました。
いよいよ旅が始まるも、飛行機は3時間半遅れ(笑)
ネットではとにかく遅延がヒドイと噂されていたベトジェットエア(笑)
早速噂通りです。LCCは空港での駐機時間をギリギリまで削ることで駐機にかかる費用を抑えているため、どこかで遅延が発生するとそれが次から次へと影響し続け、何時間もの遅れに膨れ上がります。
朝の8時50分に出発予定だったのですが、搭乗できたのは結局11時30分。そこから滑走路の混雑による離陸待ちも加わり、結局合計で3時間半遅れでホーチミンのタンソンニャット国際空港に到着。予定では現地時間で13時頃に到着予定でしたが、時刻は17時前。少し街も暗くなり始める頃です。
「あ~…予定が狂った」
そう思いつつも、スマホのSIMカードをベトナム国内のトラベラーSIMに入れ替え、早速配車サービスのGrabを起動。これが超優れもので、行き先を入力すると近くにいるGrabにドライバー登録をしている車が迎えに来てくれます。
料金もGPSで自動計算され、事前に料金が提示されます。アプリにはドライバーさんの車のナンバープレートの番号と車種が表示されるので、間違う心配はありません。
こちらがアプリで指定した行き先はドライバーさんのスマホにも共有されるため、海外旅行でありがちな、タクシーの運転手さんが言葉が通じず行き先を伝えるのに一苦労、とか、特に途上国でありがちな、タクシーのメーターを誤魔化されたり遠回りをされたりして嫌な思いをする、という心配もありません。
空港を出た時、3年ぶりに踏む外国の地に、非常に胸が高鳴り、本当に久々に味わう高揚感を覚えました。
空港の車寄せで無事Grabのドライバーさんと落ち合うことができ、いよいよ旅の始まりです。
スポーツブランドが格安で買える「ロシアンマーケット」へ直行
宿に行く前にまず向かったのが、洋服やカバンなどの専門市場、ロシアンマーケット。と言うのも、実はここに行くのもホーチミンに行くけっこう主要な理由でして、そもそもここでリュックを買おうと思っていたので、手荷物は敢えて100円均一で買ったショボいトートバッグを使っていました。
ネットで調べた情報を頼りに、お目当てのショップへ。エスカレーターがあり、それは上らず右手を通り、奥にあるお店へ。
噂通り、THE NORTH FACEやUNDER ARMOUR、Supreme、NIKEやadidasなどのブランドがズラリ。
まずはTHE NORTH FACEのリュックをゲットしましたが、これがなんと日本円にすると2,500円くらい(笑)怪しさ満点です。
他、同じくTHE NORTH FACE の秋物のジャケットとTシャツ、SupremeのTシャツやUNDER ARMOURのトレーニング用のパンツなどを購入しましたが、全部合わせても10,000円くらい。
もちろん正規品ではありませんが、一概に偽物とも言い切れないものです。ベトナムにはこれらのブランドの工場があり、検品で落ちた製品や、不良品が出ることを見込んで多めに生産したものが流れてきていることも多く、これらは本来であれば本国に送られるべきなのですが、要するに「ちょろまかして」市場に出回っていることもけっこうあるよう。
ロシアンマーケット以外にもホーチミン市内ではこれらのブランド品があちこちで売られていますが、こちらが日本人だとわかると高い値段を吹っかけて来られることや、粗悪品を掴まされることがとても多いそう。
ロシアンマーケットは最初から安い料金設定で、販売員もうるさくなく、商品をゆっくり見ることもできるのでその心配がありません(その代わり値切りも一切できません)。
お目当てのアクティビティを1つこなして、宿に向かいます。
※非正規品のブランドは、個人で利用する分には問題はありませんが、これを販売する目的で日本に持ち込む場合は罪に問われます。ただ、個人で利用する目的でも、持ち込む量が極端に多かったり、何度も繰り返していたりすると税関に怪しまれ、空港で足止めをされる恐れがありますので、節度を持って楽しむようにしましょう。
ロシアンマーケットへのアクセス
住所:328 Võ Văn Kiệt, Phường Cô Giang, Quận 1, Hồ Chí Minh
初めて海外で使ったAirbnbと、活気溢れるホーチミンのナイトライフ
実は今回の旅、宿も楽しみの1つでした。ホーチミンは物価も安く、それなりに高級とされるホテルでもかなり安くで泊まれます。しかし今回は敢えてAirbnbを使い、民泊に挑戦。
Airbnbは日本ではよくお世話になっていますが、海外での利用はもちろん初めて。街の中心部からは20分ほど離れたコンドミニアムを取っていました。
Grabで手配した車でいよいよホーチミン滞在中にお世話になる宿に到着です。
オーナーさんから鍵をもらい中に入ると、これはビックリ!
写真で見ていたよりも広い家で、なんと2LDK。シャワールームとトイレは2つで、ベッドもとても大きいです。
立地も周囲はタワーマンションや大きな一軒家が立ち並ぶ高級住宅街で、一帯はとても清潔かつ閑静で、とても良い環境でした。
荷解きをして着替えたら、いよいよ夜の街へ繰り出します。
Grabを手配し、いよいよホーチミンの街の中心地へ。閑静な高級住宅街を出発した後、だんだんと街並みは都会っぽくなって来て、東南アジア特有のあの活気あふれる風景が広がって来ます。
期待に胸を高鳴らせながら街の中心部で車を降りると、そこはもう、異国の地の魅惑の夜。オシャレなクラブやバーが立ち並び、現在の東京では絶対に怒られるであろうボリュームでHOUSEやEDMがガンガンにかかっています。
そういえばまだ食べたベトナムの料理は空港で食べたバインミーサンドくらいだったことに気付き、オープンカフェへ。春巻きとタイガービアを注文しました。
そしてそして、いよいよお待ちかね。ホーチミンのゲイバーへ!
まず1軒目に行ったのは「THI BAR」というお店。
オープンで非常に入りやすいお店です。
恐る恐る入店すると、あらまぁ、これはビックリ…。
ものすごいイケメンばかり!(笑)
これはマジです。3年前、台湾で訪れたAbrazoというゲイバーに行った時、とんでもないイケメン台湾人ばかりで驚きましたが、その時と同じくらいの衝撃です。
ひとまずビールを注文して奥へ行くと、女性のシンガーの方がライブをやっていました。異国のゲイバーで聴く生歌と生演奏なんて、とんでもなく贅沢な体験です。
何杯かビールをいただき、良い感じに酔って来たので、もう1店舗あるゲイバー「Republic Lounge」へ。
ここはTHI BARに比べて少し入り口がわかりづらいですが、中はとても広かったです(あいにく写真は撮れず…)。
THI BARに比べてピークの時間帯が遅いのか、まだ人もチラホラしかいませんでしたが、30分くらいすると人が集まり始め、23時頃には混雑状態に。
そこからは、仲良くなったベトナム人のゲイたちとTHI BARとRepublic Loungeを行ったり来たり(笑)。相当飲みました。
しかし、そういえば明日はツアー参加のため7時には起きなければいけないことを思い出します。もう時刻は深夜の2時を超えていました。
今日のところはこれくらいで切り上げて、宿に帰ることにしました。そんな感じでホーチミン1日目は終了。1日目からなかなかの飛ばしっぷりで、でも早速ものすごく楽しい体験ばかりでした。
THI BARへのアクセス
住所:224 Đường Đề Thám, Phường Phạm Ngũ Lão, Quận 1, Hồ Chí Minh
Republic Loungeへのアクセス
住所:274 Đường Đề Thám, Phường Phạm Ngũ Lão, Quận 1, Hồ Chí Minh
※両店は同じ通り沿いにあり、すぐに歩いていける距離です。
田舎町のミトーへ 天然のジャングルクルーズを体験
なんとか朝7時に起き、まだ昨日のお酒も若干残りつつもGrabを呼んで中心街のホテルへ。2日目となるこの日は、日本から予約していたメコン川のジャングルクルーズツアーに参加することにしていました。
待ち合わせのホテルからバスに乗り、田舎町のミトーへ。日本語ツアーだったので、私以外のお客さんも全員日本人で、ガイドさんも日本語ができるベトナムの方でした。日本とベトナムの違いや、文化や社会のことを話してくれるなど、移動中も退屈しないよう趣向を凝らしていました。
そしてミトーへ到着。昨晩とは打って変わって、すごくのどかでのんびりした街です。
船に乗ってメコン川の中にあるデルタへ移動します。
いよいよお待ちかねのジャングルクルーズ!
船は思ったより不安定で、けっこうなスリルでした。万が一転覆したとき、スマホだけは守らなくてはと思いビニールに入れたくらいです(笑)
一通りのアクティビティを終えた後、最後は昼食。
このツアー、なんと45ドルという格安だったのにここまで至れり尽くせりで、さすがに料理はショボイでしょう、なんて思っていたらこれもなかなか豪華で素晴らしかったです。
すべての日程を終え、バスで市街地まで来て解散となりました。時間は16時。まだまだ1日はこれからです。
旅先では恒例、ゲイマッサージ 食事の後は屈指のインスタ映えスポットへ
宿に帰るにしても中途半端で、かと言って博物館などはそろそろ閉まる時間。疲れも溜まっているのでゲイのマッサージ店「3 Some spa」へ。
店に入るとコースを選び、よくあるタブレットで写真を見てマッサージボーイを選ぶ方式です。
なかなか可愛い子がいたので出勤しているか聞くと、しているとのこと。これはワクワクです(笑)
いろいろな意味で()スッキリした後は、ディナーへ。
ベトナムへ行く前に、友達がオススメしてくれたレストラン「Secret Garden」へ行きました。
ここは内装がものすごくオシャレで、料理もうまく創作されており、見た目も味も最高なベトナム料理が楽しめます。
その後は、ホーチミン随一のインスタ映えスポットと言われるルーフトップバー「Chill sky bar」へ。
ド派手でバブリー、すごくイケイケです(笑)
逆にここまでコテコテな店って東京にはないかも?
夜景はとても綺麗でした。
発展著しいホーチミン、次から次へと高層ビルやタワーマンションが建設され、これからもどんどん夜景は綺麗になって行くでしょう。
ここで、そう遠くはない過去にあの悲惨なベトナム戦争が繰り広げられていたなんて、にわかには信じがたい光景です。
3 Some spaへのアクセス
住所:hẻm 29, 29/6 Nguyễn Bỉnh Khiêm, Đa Kao, Quận 1, Hồ Chí Minh
レストラン「Secret Garden」へのアクセス
住所:158 Pasteur, Bến Nghé, Quận 1, Hồ Chí Minh
ルーフトップバー「Chill sky bar」へのアクセス
住所:AB Tower, Tầng 26, 76A Lê Lai, Phường Bến Thành, Quận 1, Hồ Chí Minh
笑気ガスに注意!
この日もその後はゲイバーへ行きました。店では風船が出てきて、みんなそれを吸っています。私も現地の仲良くなったゲイに勧められましたが、「これは何か?」と聞いても笑ってごまかすため、恐らく違法な何かかと思い手は出しませんでした。
調べてみると、やはりです…。
危険なベトナム! 笑気ガス吸引ブームー吐き気で救急搬送の事態も
笑気ガスと呼ばれるもので、含まれている亜酸化窒素自体は違法な成分ではないものの、ベトナム保健省の見解によると娯楽目的での摂取は違法とのこと。下手をすれば逮捕もありえます。外国で逮捕なんてシャレになりません…。
逮捕はされなくても、健康被害も多数報告されているとのこと。旅先で病院にかかると悲劇です。当然保険も適用されず、途方も無い金額を請求されます(入院した場合どんなに少なくても数十万円、長引けば数千万円になるケースも)。
日本ではもちろんですが、気が緩んでいても海外では絶対にこの手のものは手を出してはいけません。これからホーチミンを訪れる方はご注意ください。
リゾート気分を味わう朝
翌朝は8時頃には目覚めていました。そういえばコンドミニアムには寝に帰るだけで、ちゃんと散策していないなと思い、ひとまず1Fにあるカフェへ。
オープンテラスのオシャレなカフェで、爽やかな風が吹く中で優雅な朝食でした。
なんと、このフォーが1人前でたった150円程度。
野菜が別皿で出てきて(らーめん二郎の増し増し方式かよ)野菜がたっぷり取れます。
その後はそのカフェでベトナムコーヒーをテイクアウトしたあと、21階にあるプールへ。 ここが最高に眺めもよく、とても気持ちよかったです。
意外ですが、ホーチミンはけっこう涼しかったです。気温自体は東京の夏とあまり変わりませんが、湿度が東京ほど高くないのと、まだヒートアイランド現象が東京ほどひどくないからか、風は涼しく大変爽やかに感じられます。
戦争証跡博物館と統一会堂へ
昼前にはコンドミニアムを出て、この日の目的の戦争証跡博物館へ。
ベトナムの歴史を知る上で、絶対に避けて通れないのはあのベトナム戦争です。とにかく泥沼化した戦争で、私の親世代などはベトナムと言えばベトナム戦争。連日ニュースで惨状を見ていたようです。
戦争証跡博物館は中も撮影はできたものの、とてもこちらで公開できるようなものではなく、残虐で悲劇的な展示ばかりです。
戦時中はいくつもの村が焼かれ、民間人も大量に虐殺され、ダイオキシンを含む枯葉剤の被害によって障害を負ったり、奇形児として生まれて来てしまったり。この枯葉剤の被害に関しては今でも苦しんでいる人たちがいます。
展示を見たり、旅行に向けて本や映画をチェックした個人的な印象ですが、アメリカはあの戦争を共産主義とアメリカの戦い、と位置づけていたようですが、ベトナム人にとっては「アメリカの後ろ盾を得てやりたい放題やっている一部のベトナム人とアメリカ人 VS 普通のベトナム人」という位置づけの戦争だったのではないかなと感じました。
ベトナムの人々はどうやら共産主義のために戦ったわけではなさそうです。かつてフランスの植民地だったとき、随分と悲惨な目に遭っていました(戦争証跡博物館の中にはその時代の展示もあります)。
それ故、「列強国の植民地にされる」ということがどれだけ屈辱的なことであるかをよくわかっていたのでしょう。
当時のアメリカはアジアでの覇権を握りたいという野心がむき出しの強国で、ベトナム人にとってはただ単に「フランスに代わって自分たちを支配しようとしている国」に写ったのでしょう。なので、共産主義を支持というよりは、「アメリカという野心むき出しの危険な連中の傀儡政権を倒そう」と、「民族独立」を旗印に一致団結したのかもしれません。
その後は統一会堂へ。
ここはとんでもなくバカでかい建物で、現在は国家統一の象徴的な施設として一般開放されていますが、まだベトナムが南ベトナムと北ベトナムに分断されていた時代は、南ベトナムの大統領公邸として利用されていた建物です。
立派でゴージャスな設えとは裏腹、いつ首都が攻撃されるかもわからない情勢の中で、地下は要塞のようになっており、地下に続く隠し階段があちこちに張り巡らされているなど、ここが東西冷戦の最前線だったことを想起させます。
入り口の少し左手に、2台の戦車が展示されています。この戦車は北ベトナム軍の戦車で、大統領公邸の門を破って侵入した最初の2台です。
1975年4月30日。戦車に侵入され大統領公邸を北ベトナム軍に包囲された南ベトナムのチャン・バン・フォン大統領は北ベトナムの要求どおりに大統領を辞任し、降伏を決めました。これがよく言われる「サイゴン陥落」です。南ベトナムが消滅する瞬間でした。
本当に広い施設で、かなり見応えがあります。そして、教科書で読んだような20世紀の世界的な歴史の舞台がまさにこの場所なんだ、と実感できる施設です。
戦争証跡博物館へのアクセス
住所:28 Võ Văn Tần, Phường 6, Quận 3, Hồ Chí Minh
統一会堂へのアクセス
住所:135 Nam Kỳ Khởi Nghĩa, Phường Bến Thành, Quận 1, Hồ Chí Minh
ベトナムの伝統芸能 水上人形劇と、サイゴン川のディナークルーズ
気づけば陽も落ちて来て、博物館などは閉館し始めます。この日の夜のアクティビティも日本でツアーに申し込んでおきました。
待ち合わせのホテルからバスで向かった先は劇場!
ここはベトナムの伝統芸能として名高い水上人形劇を上演している劇場です。海外で観劇なんて、ストーリーもわからないし大丈夫?なんて心配していました。
しかし、ベトナムに行ったことのある友人は皆「あれは絶対行きな!」と勧めるので、半信半疑で申し込みましたが…。
これがものすごく良かったです。
名前の通り、水の上で人形たちが歌ったり踊ったりするのですが、なんとすべて生演奏。ベトナムの伝統的な楽器の音色はオリエンタルで情緒にあふれていて、本当に日本から遠く離れたところに来ているんだな、と実感します。
正直この人形、最初見たときはかなり不気味だったのですが、可愛らしくコミカルな人形劇が終わったあとは、すっかり愛着が湧いてしまうほどでした。
古来からメコン川とともに生活を送って来たベトナムの人々の価値観や生活様式も垣間見ることができ、大変素晴らしいアクティビティでした。
その後は、サイゴン川のディナークルーズへ。
船に揺られながら美味しいベトナム料理を食べ、夜景を楽しみます。夜風は涼しく夜景もきれいでした。
ただ、そうは言ってもまだまだホーチミンは発展途上。キラキラした夜景が美しいエリアはまだ限られていて、少し船が市街地を離れると真っ暗だったりして拍子抜けします(笑)
しかし、今ホーチミンは街中どこへ行っても高層ビルの建設ラッシュです。これが数カ月後や1~2年後に来たときにおそらくガラリと様変わりしているのでしょうし、その違いを楽しむのも良いかもしれません。
ロンヴァン水上人形劇へのアクセス
住所:55B Nguyễn Thị Minh Khai, Phường Bến Thành, Quận 1, Hồ Chí Minh
いよいよ帰国!すべてを通して
21:30にディナークルーズ船を降り、その足で空港に向かい、0:05の成田行きの飛行機で帰国です。
本当に、寝る間も惜しんで楽しんだベトナム旅行でした。
今回ベトナムに行って思ったのは、とにかく若いということ。
これは単なる「感覚」ではなく、裏付けのあることです。
ベトナム人の平均年齢は31歳と大変若く、ちょうど子供や学生、働き盛りの大人ばかり、と言った感じでしょうか。日本人の平均年齢が47歳ということを考えると、どれだけ若いかがわかると思います。
この「若さ」が、ホーチミンの街で感じた活気や、年率7%を超える高度経済成長が何年も続いているすべての源なのだろうと思います。
そして何より、ベトナムの人々は概して真面目な印象を受けました。どうしても途上国に行くと値段をごまかされたり、お釣りを意図的に間違えたりという場面に出くわし残念な気持ちになりますが、今回そういったシーンが一度もありませんでした(タクシーを使わなかったからかもしれませんが)。
冒頭でも触れましたが、ベトナムには先進国のアパレルブランドの工場がたくさんあります。そして最近では、IT関係のオフショア先としても注目を集めており、時差の少ない日本企業のブランチが多くあります。
地政学的に有利な場所にあっても、残念ながらあまり一生懸命働かない人が多い国や、教育水準の低さからなかなか貧困から抜け出せない国はたくさんあります。
しかしベトナムはモラルや規律もしっかりしているため、先進国の企業も安心して工場やブランチを進出できるということがあるでしょう。
また、アパレルブランドの工場がたくさんあることからもわかるように、よく働き手先が器用な人も多いそう。
あとはミトーへ行くバスでガイドさんが言っていた話ですが、今、ベトナムの人々はようやく「教育」の大切さを実感しているそう。特に現役の子育て世代は、自分が幼い頃はまだまだ戦争からの復興の途上だったことに加えて社会主義の行き詰まりから極貧の時代を経験しています(ちょうど私と同じか、少し上くらいの世代ですね)。
子供にそんな思いをさせないためにはどうすれば良いか、と考えたとき、やはりちゃんと学校へ通わせるという答えに行き着くそうです。
ベトナムでは義務教育と言えども実際は学校に通わせるにはけっこうなお金がかかるそうで、経済的事情から小学校すらまともに卒業していない人が少し前までけっこういたそうです。
今子供を持つ親世代は、とにかく学費を稼ぐことに必死だそうで、それが真面目に一生懸命働く原動力になっているそう。
これは大変良い流れだと思います。まもなく人口も1億人を突破し、これから急速な発展が期待できる国といわれているのも納得でした。
ホーチミンは、最先端と懐かしさ、エネルギッシュさと素朴さが共存する大変おもしろいところでした。
必ずまた行きたいと思います!
※こちらの記事に書かれている情報は2019年8月現在の情報です